2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

必要なら…

いがみ合って 責め合って 罵り合って そっぽを向いて。 なぜなのか どうしてなのか 問うなかで、 もし 必要ならば 踏み台を もし 必要ならば 悪役を もし 必要ならば つるしの刑を 引き受けるから。 向かい合い ほめ合い 手を取り 歩けたら… 理想、 夢想、 …

宙へ

死んだら 宇宙へ、と その人は言う。 死んだら 大地へ、と わたしは言う。 なぜか なぜか、と 問う、わたし。 その人 答えて わたしが 問うて…。 それなら、と 宙と大地へ 半々に、と いま、わたし。 死後を想うとき いのちを想う 出逢いを想う その偶然に …

この身体

きちんと 呼吸を してたみたい。 知らない ところで 吸って 吐いてる この身体。 伝えたいのは この 身体の呼吸。 まだ まだ カタチに なっては いないけど、 付けたし 付けたし 削って 削って 掻き乱し うな垂れこんで それから 丸でも 三角でも ペケでも …

コテコテ

怒ってしまう 嫉んでしまう 羨んでしまう。 抑えきれない 激しい感情を 曝け出し 羞恥の念に かられてしまう。 泥のついた こころに 再び 泥をつけ コテコテの こころを その場しのぎの ベールで覆う。 あぁ。 どんなときで あろうと どんな場合で あろうと …

ばらばら

どうぞ 堪忍を。 どうぞ 勘弁を。 からだが ことばで いっぱいで。 思考も 言動も 出てきや しない。 気持ちは 5月末。 なのに 目には 3月の文字。 こころは 4月末。 なのに 感じる 真冬の寒さ。 まるで バラバラ事件。 降り積もる ことばの 数々。 もう 入…

ホッと

どうやら 重たいものが 好きみたい。 膝の上に乗せた 数日分の新聞に、 本やら ファイルやら いろいろ 詰めた荷物に、 ホッとする。 いや、 待てよ。 身動き取れない 電車の中で グーグー 居眠り。 あれも 実は ホッとする。 圧迫された 感じだろうか… 押し…

鍵が 見つからない どうしても 見つからない 置き忘れて いるのか それとも 失って しまったのか。 扉を ノックする。 時に 激しく ノックする。 たまらなくて 蹴り飛ばす。 鍵の掛かった 扉は 無表情に うん、とも すん、とも 答えない。 そおして 疲れて …

強風

ねんねんよ〜 ためしに 子守唄を うたってみる。 あかんな ほな、 流行の歌でも うたってみる。 あかんな ほな、 こころやさしく 接してみる。 あかんな ほな、 打たれても 痛みを 大きく 受け止める。 あかん あかん。 何もかもが 駄目で 打たれ続ける。 勘…

あちらとこちら

話にく そうに 歩きにく そうに 伝えにく そうに… 生きる人々。 たった 二枚の 扉が 仕切る 世界を ついつい 忘れてしまう ついつい 呆けてしまう。 1枚 2枚。 フゥ〜と。 ポカポカ陽気に 包まれて。 ついつい 忘れてしまう ついつい 呆けてしまう。 あちら…

豪雨の あとは 必ず 晴れだった。 それが いま、 豪雨 どころか 水滴 一滴とて 落ちやしない。 いまか いまかと 待つ 空に、 広がるのは 分厚い 塵と埃。 止まない雨より 降らない雨に 恐れ戦く。 お愛想がてら 照らしてくれる 光は お日さまなのか お星さま…

抜ける

ガタンっと 落ちた。 力が 抜けて 気も 抜けて 風が 抜けて 2.5秒が 経ったころ。 見上げた 空に ズレた 月をみた。 あの世と この世の 裂け目か、と もいちど 見上げた 空は 真っ暗 だった。

細胞

いったい どこから きたの。 いったい どうして できたの。 小さな 小さな 細胞同士 出逢って ぶっかって そおして できた このものたち。 何百億年も前 それよりも もっと、 もっと 昔の ちっこい 細胞たちの 偶然が 偶然を起こして できた このものたち。 …

中指

その子は 弱かった。 赤い涙を 流して 腫れた 身体で それでも、と 生きてきた。 ぐるぐると 包帯に 巻かれて、 分からない 名前の 薬に浸される。 その上 誰からも 見られないように 分からないようにと 追いやられる。 今はもう 弱くない。 いつの頃やら …

逢える

準備は できた そう 告げている。 もうすぐ 逢える 気がしている どこかの あなたに 逢える 気がしている ただそう 告げている。 ほっこり ほんわり 温かな 気持ちで すべてを 受容れよう、と。

それ、固まる

硬直した 世界を見た 朝だった。 風も 雲も 木も 葉も 鳥も 身動きひとつ せず。 もう 「降参」と 言いたげに 今日は 「お休み」と 言いたげに 身動きひとつ しなかった。 それに 驚きもせず 格段 困りもせず どこかで 嬉しい 世界が 硬直した 朝だった。

動き出す

泣きたい 泣けない 去りたい 去れない 忘れたい 忘れない 怒りたい 怒れない ただ もう十分で ただ もう十二分で ただ 身体だけが まともで こころが ズタズタで 落ち着かない。 考えないで スーっと 呼び出す 言霊が 絡まり、縺れた 姿で去っていく 吸い込…

ごはんの時間

小学校の帰り道、 コッソリ 食べる パンが 好きだった。 皆と一緒の お昼より 一人でゆっくり ちょこちょこ ちぎって 食べるパンが 好きだった。 食べること。 今は 好きじゃない。 辛くなる 悲しくなる イライラしてしまう。 そんな 私を知ってる はだかの …

舞う

やっとのことで かごに入れた ヤツたちが、 あっ、と いう間に消えて 旅に出る。 これッ! そっちはいかん。 これッ そっちもいかん。 網を持って ウロウロするが その甲斐なく 舞ってゆく。 こんなとき、 魔法が 使えたら。 そんなこと 思って またヤツが …

よし、

ヨイ、こと タダシイ、こと どこにある。 それ ここにある。 いや いや、 待てよ それは本当なのか 右に 左に 記号は ダンスする。 良い、こと 正しい、こと できれば できることなら 出し入れできる 「」(かっこ)の中に 入れておく。 開けたり 閉めたり …

一枚

重くて 重くて サッサと 歩けやしない。 毎日 毎日 自分を 着重ねて。 週の終わりは ご覧の通りの 着膨れに。 メシメシ メリメリ どこから ともなく 聞こえる 叫び声。 いやいや 音もなく 行き倒れては いないか。 さて もう一枚、と 明日、最後の 自分を 一…

そのものたち

その手に 包みこまれる ものたちを その手に 愛でられる ものたちを いつも ぎょろ目を 細くし、 みつめてた。 ほっこり ふんわり やさしく やさしく。 グツグツ 煮える お鍋から チンッと 音する レンジから ジュジュッと 騒ぎ立てる フライパンから 足並み…

正直

まっすぐで あろう、と すれば するほど 視界は ぼやけ 先が見えずに その思いは 儚く 崩れてしまう。 ゆがみに 歪みきった のびに 伸びきった 使えない ゴム紐のように 曲線を描く。 まっすぐで ありたい そう望む心は 既に曲線で 伸びることなど 知らない…

四人

「あなた」は 一人、と 誰が、いつ、どう 決めたのか なぜ そう考えるのか 四人の あなたを 見て そう思う 四人の わたしを それ以上の わたしを 見て そう思う 頭で わかっちゃいる 解決策は… そう 深いところで 考えないこと。 電気を消して 呼吸も忘れて …

トイレの想い出

慌てて 駆け込んだ 家のトイレ。 感触が違う 用を足して ふと、振り返る。 なんと、 んまッ! ふたが閉まったまま 真っ青に なって ガタガタ 震えて 外に出る。 シマッタ。と 怒られる 叱られる 叩かれる。と トボトボ 歩いて 見上げる おばあちゃんの顔。 …