2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

テレビとわたしと

仲間に入れず 上の空だった 仲間に入れず ドギマギしてた 仲間に入れず そっぽを向いた 仲間に入れず 別の場探した 仲間に入れず 入るの辞めた テレビも知らない 音楽も知らない マンガも知らない 誰も知らない あのこと このこと…。 下を向いていると いつ…

ポツリ

寒い日に 自転車に乗って 帰り道、 白いねこ。 そう思うて よく見ると 茶色い汚れが お尻にポツリ 足にポツリ 胴体にポツリ 顔にもポツリ よく見ると 目やにが タラリン 後ろ脚を ヨッコイ ヨッコイ 引きずりながら 道路を横切る 後ろを振り返っては ヨッコ…

人生

人生30年 そんな時代は いつだったのでしょう。 人生80年 こんな時代は いつからなんでしょう。 30年の時代に 生きた人が 80年の時代に 生きることになったら 80年の時代に 生きている人が 30年の時代に 生きることになったら…。 人生30年 本当に短いのでし…

ペンコ、ペンコ おばあちゃんが 足を踊らせる 動かないもんだから 小さくちょこっと 腰かけた椅子で またペンコ、ペンコ 足を踊らせる 少し前まで 器用に手足を 動かせたおじいちゃんが 手作りした最後の杖を 三本目の脚にして ヨッコラ ヨッコラ 引きずるよ…

死を想う

ナイジェリアの 宗教対立で亡くなった 数百人の死を想う 神戸の震災で亡くなった 6434人の死を想う ハイチ地震で亡くなった 数十万人の死を想う 昨日自ら死を選んだ 母娘の死を想う 踏切で亡くなった 91歳と84歳の夫婦の死を想う 新聞にも出ない 一人死を想…

ピョンピョン

ピョンピョン ピョン 飛び跳ねた。 黒く縁取られた 影絵が クルリン まわる。 赤や 白 ブルーの 色が フッと 吐かれた 風に きれい さっぱり 消えてゆく 春のようで 秋のようで 冬のようで 味わったことのない ことばを 食べて ふと飲み込むと そこには こん…

静まり返った 車内。 咳ばらいが 響く。 いびきが 響く。 ガタンゴトン リズム良く 電車は揺れる。 皆 どこにゆくのか それぞれの 世界に入り浸り 他には 誰もいない。 ぶつかって 人を押しのけて 足を踏んで 我が道をゆく。 口はないのか 意思はないのか 思…

沁み込む

たくさんの情報を あらゆるところに 保存できる。 人の頭の中に 手書きでどこかに フロッピーや CD-ROMに ネットワーク上に。 頑丈に鍵の掛った 箱の中に入れても 人の脳ミソ全てを 保存できる 空間があっても それでも 物足りないのは 私だけなのか。 暗闇…

答え

学校 その場にいるときの 答え それは どこかに 隠れていた 必死で 血相変えて 探してた。 今思えば 小学1年生、6歳の頃から 隣近所をキョロキョロしてた。 どこかに答えはないかと そう、周りが気になる あの人も この人も あっちの人も なんだか気になって…

みぎ手と ひだり手 比べっこ。 働きモンの みぎ手と おっちょこちょいの ひだり手 比べっこ。 しっかりモンの みぎ手と プルプル震える ひだり手 比べっこ。 思う通りに ゆかない ひだり手 知らん顔の ひだり手。 みぎの手のように 動かしてみても それは ひ…

この時代に

クソ 真面目な トンチンカンに 真面目な 自分に嫌気がさす。 流行りに乗れない 自分に嫌気がさす。 ふと、思う。 なんてったって この時代に 生きているんだろう、と。 83歳のおばあちゃんの方が よっぽど今風。 感覚も センスも 考え方も。 若すぎる。 わた…

告白

15年前 震災の日、 小学6年生だった。 大きな揺れの間 ずっと 騒いでいた。 布団に潜りながら ジェットコースターだ! と。 とんでもなく 大きな 大きな 地震が神戸を 襲ったと暗闇の ラジオが 伝えてくれた。 そう 今でも思いだす。 新聞配達中の母は 懐中…

現実は…

おじいちゃん デイケアへ通い つぶやく ぼやく 愚痴る。 例えば… 娘、息子、孫の 自慢話をしてくる。 アイロンの掛った 綺麗なワイシャツを 着てくる人がいる 自分の服は…。 ネクタイを締めて 来る人がいる。 隣の人がイヤらしい 話をしてくる。 続く、続く…

幸せ

こころにペッタリ 張り付いた あのことを このことを 跡形もなく めくって しまいたい そうして スッキリ 何も考えずに 気を使わずに 思わずに 前を向いたら きっと明るい… そんなこと ないのかね。 そうやって うつむきながら 歩いていたら 落ちていた こと…

ステンドグラス

スイスイ 向かった先は 教会。 心が落ち着かなくて どうしようもなくって 向かう先。 ほんとは お寺で座禅、 なんて思っていたけど いやはや この日は 牧師さんの話に ちょいと耳を傾け 分厚い聖書に 目を通し 讃美歌を歌って 出来上がり 心の懲りを 解きほ…

どこから

時間があると 欲望が生まれる 時間がなくても 欲望はより 生まれるのか…。 おかしいのは 時間があると この欲望が 一体 どこから やってくるのか 考えてしまう。 今日は なんでこんなことが やりたいのか なぜ これが欲しいのか オーケストラが 聴きたいなぁ…

ちゃっかり

社会に入った 奴を見て 思ってた 奴と話して 思ってた な〜んだ 染まってる じゃん 顔だって 身振り 手振り だって その上 心だって フンフン ほらね あれだけ 言ってたのに やっぱりね すべて 染まっちゃう、て。 けどね 実はね 染まってるのは 奴 じゃなく…

溢れる

ドドドドドッ と、何かが 溢れてきそうな ときがある 遠く 遠くの 向こうで 地響きを 感じるときが ある ポテポテした 身体が 軽く感じる ときがある さて 動くべきか 立ち止まり そっと 前を向いとくのか 今年は ジタバタしない そういうのなら もう少し も…

たっぷり

ネンゴロ ネンゴロ たっぷり 読んだ 読むといけない 頭ン中が物語 だらけに 今もまだ ネンゴロ ネンゴロ あっちの 世界に 引き込まれてる 一冊の本は 無数の世界を 夢見せてくれる 今年は 夢を見たい ネンゴロ ネンゴロ 夢みたい

後ろ

鼻水たらした じいちゃんが 自販機に いた 何度も何度も 間違った 穴にお札を通す そこじゃないよ もう一段下の ほら… そこそこ 違うってば… 歩いてお買い物の 母とわたし 見て見ぬふりを…と 思って、けど 結局 戻ってしまう。 お札の入れ場所を 伝えて そっ…