2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

重さ

身体は 軽くなりつつ あるけれど 他の部品が 重くなる。 見たくなく 考えたくなく 聴きたくない 言いたくなければ 動きたくない。 いま、 分かること。 ここから 離れることを。 ここから 少し消えることを。 ここでない どこかに ゆくことを。 ただほんの少…

ふわり

崩れては 散って 崩れては 散って くずれては ちってく。 プカプカと 頭のてっぺんに 雲でも 浮かんでるよう。 星空の下 鹿の 後姿が チラリと見えた。 昨夜の夢を ふと 思い出す。

チャック

この チャック 食べるときだけ 開くのよ。 パク、パク、パク 好きな 物だけ 入ってく。 開いて 音など 出やしない。 それは、もう イヤイヤで 面倒で 無理やり 開けて パー ピー プー。 音楽鳴るまで 待っている。 気長に 気ままに 待ってるの。

ない、 ない、 ない。 なにも ない。 そんな 夜に限って 月の雫が 目立って 光る。 ない中に 誰の 何が あるのか 分からない。 ない中に ただ 誰かの 何かが あるみたい。

逆さ

テク テク、 テク テク。 どうやら 反対向きに 歩いてた。 なのに 細い 光の道が 一本 見えていて、 私の行く道 できていた。 みんな行く道 険しくて 周囲を気にして 歩いてた。 私はその道 拒絶して 反対向きに テク テク、 テク テク。 歩いてた。 そおし…

うすい 黒い 膜を かぶってる。 向こうが 透けるほどに 薄いのに 内から何も 見えやしない。 サッと ナイフを 入れたなら 何が見えると 言うのだろ。 きっと もう一枚、 薄い 暗い 膜が もう一枚 見えてきそ。 何度 ナイフを 入れるのか 傷つき 傷つけ 何が…

スカート

高校以来の スカートを はいている。 とても 厄介だ。 おどる おどる それ おどる。 あっちに ヒラヒラ こっちに ヒラヒラ。 歩いてられない 前見てられない 本なんて 読んでられない 座るも大変 走るも大変 とても 厄介だ。 とても 不自由だ。 それなら…と…

摂る

いつの間にやら 野菜ばかりを 食べている。 水のように 摂っている。 そう 食べてない 摂っている。 フラフラ してる。 ボンヤリ してる。 ただ 摂ってるときの 音は 楽しんでいる。 シャキシャキ ポリポリ シャリシャリ キュッキュッ。 摂ってるときの 透明…

鏡に 映った 斜めの線が ちぎれそうな こころの紐を 刺激する。 ゾクゾク してくる 背中の方で 今度は 乱れのない線 顔を出す。 どちらを見ても 恐ろしく そのハザマで 斜めでも 真っ直ぐでもない 描けぬ 見えない こころの線を そっと 静かに 覗き込む。

いきる

大きな 何かに 動かされ、 ひとつの道を 決めている。 意識を 外れた どこかの層で 読めない力が 指示をする。 あっち こっち そっちだよ。と。 何を 自由と するかは 別にして、 いま ここの 奥行き、 広がり、 深さを 感じてる。 消えては 落ちてく この瞬…

もういいよ。

あれも これも、と もう 思っていない。 これと これ、と 決めている。 ずっと ずっと 決めていた。 恐れることも 怖がることも 不安になって 孤独になって 考えて 考えて ウジウジするのは いまは、もう 無駄なよう。 はみ出た肉を 折りたたみ、 引きずる …

バクハツ前

あの場に 向かう 準備する。 用意は前日。 久々ですと 忙しい。 揃えるものは…。 ひとつ、 眉と眉との あいだに 2本の溝を。 ふたつ、 とんがり帽子を くわえた口を。 みっつ、 わたしは、 悪い、悪い、と 唱えるこころを。 よっつ、 大事な場所に 3本の鍵を…

スー スー。 気づくと 鼻の運動 気にしてる。 静かに 吸い込む この空気。 静かに 送る この空気。 ずっと ずっと 気になって、 頭があること 忘れてる。 口があること 忘れてる。 からだがあること 忘れてる これが 私であること 忘れてる。 あ、肌寒い。 …

目玉

雨 風 霧。 何もかもが 見えなくて。 途方に暮れる 4つの目玉。 ただ 同じ方角 見ていても、 ヤツの目は 違う 何かを 見つめてた。 不意に 大きな邪魔が 入ってくると サッと ヤツは 飛び出した。 雨も 風も 霧も 恐れも 孤独も 不安すら ただ 当たり前だと …

名前

袋の名は 「海苔」とある しかし中身は 「キャベツのカケラ」 海苔なのか キャベツなのか 実は 海苔なのかも。 外見は 海苔でも 中身は キャベツ。 本当か 嘘なのか。 よく 噛みたい よく 味わいたい よく 感じたい。 よく 見たい。 よく 知りたい。 その 中…

あれ嫌 これ嫌 それも嫌。 そっぽを 向いて 離れてく。 紐つけ 縛って 放っとく。 遠くに 見える 黒い影。 コロコロ わずかに 動いてる。 その度に、 手元で 震える 細い糸。

姿勢

4:20 そりゃ 痛かろう。 腰曲げ 動かず 止まったままの 姿勢なら。 5:45 最後の 頑張りか。 ぐるり、と 回転したのに 力尽き ピンと 起立できずに 止まったか。 これ、現実さ。 ごくろうさん ごくろうさん。 腰曲げ 下向き ツイニ 止まった 姿勢の あの子に …

花柄

花柄 探して つら下げた。 水玉 探して つら下げた。 お部屋に 咲かせた 花束は、 心の底で 影と化す。 それでも、と 底の 底から かき分け みつける あか、き、みどり…。 も少し 底に ピンク、オレンジ、水の色…。 今度は こころに 花を 咲かせるか。

ことばとことば

ことばと ことばの その間。 もしも もしも 隙間が あるならば、 コロリンと お布団 敷いて 眠りたい。 暑い だろうか 寒い だろうか 丁度いい だろうか。 ことばと ことばの その間。 寛容 だろうか 緩やか だろうか 伸びやか だろうか もしや 窮屈で 暑苦…

舞台は

全速力で 走ってる。 だけど 踏みしめる そこに 何もない。 ただ 仕組まれたような 風景だけが 順序よく 変わってく。 ゆっくりでも いい 立ち止まって それからでも いい。 足で 踏みしめ 体で 感じる。 アドリブ 生かせる 舞台で、 私の風景 作らねば。

歩む

タプタプ しながら 歩いてた。 どこいくの。 知らないよ。 どうするの。 知らないよ。 身体と 頭の 会話も 聞こえず。 ずっと ずっと 歩いてた。 画用紙に ポツ ポツ 型つく あしの跡。 右に 左に 揺れながら、 前に前にと 進んでた。