2012-01-01から1年間の記事一覧

紫色

襲ってきた ヤツラを 払いのける 必死に 払いのける フッ フッ フッー 吹き払う だけど ヤツラの 動きに 敵わず。 侵食された あった はずの あの手を 握りしめる 力いっぱい 握り 締める

巻きもどし

飛んでいってしまった お日様を掴まえたい ネジを反対回しに グルグル 巻き取って 取り戻したい この手に この心に もう一度

おてて

クル クル クル ちいさな おててが 大空を 舞った さて 何を 掴むのか クウル クウル クウル おおきな おててが 白い壁を 舞った 何を 掴んだのか おしゃべりな ちいさな おてて おしゃべりな おおきな おてて

すくう

すくいあげる こわれないように くずれないように そのままの 形で ふんわりと ゆっくりと やさしく すくいあげる。 そのものが そのままで そこに あったように やさしく やさしく すくう

ごちそうさま

太陽が 食われて ゆくのを みていた。 最後に 頭を出して もう一度 見せた 顔は 少し ひん曲がってた。 やつは 口の傍に つけた 太陽を 拭って ニンマリ 言った。 どうも、 おつかれさん。 と。

横顔

影を 生産するひとが いて グレーがかった モヤッと したものが 顔斜め半分 覆ってて 気になって じっと じっと 横顔を 見つめる シンっと 静かになると いつも 斜め半分 気になって じっと じっと その横顔を 見つめてしまう

ヒュルリ

きょうは いちにち 風と 太陽が やさしく 遊んで くれました。

ひらひら

うすい ピンク色の ひらひらが 光とともに 舞い降りて 一瞬 一瞬を そっと 終えていく。 ことしの 桜には 一房、一房に たくさんの 魂が 宿ってて みんなに 愛でられるのを それは それは うれしそうに していました。

踏ん張る

フン張って フン張って この ちいさなモノも 踏まないように ふん張って ふん張って この やわらかなモノも 踏まないように 踏ん張って 踏ん張って あっち こっち 見ながら 気をつけながら フンバッテ フンバッテ