2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

右に 左に ムズムズ動く 顔がある。 まっすぐ こころに 届く 顔がある。 蚊のように 行ったり 来たり、 パッと 消えてしまう 顔がある。 自分じゃ 見えない はだかの顔を さらけ出す。 なかなか 勇気がいるもんだ。

ちょきんと

憎みきったら 怒りきったら 笑いきったら 喜びきったら 楽しみきったら すっぱり きってやったら なんとも 楽なんだろ。 なんとも 気持ちいいんだろ。 身体中から のびる、 きってやれない ヒョロヒョロたちが 絡まり合っている。 せめて まとめてやれよ、と…

皮膚

カユイ。 爪たて 音たて メシッと 一皮 めくる。 爽快感と 同時に 罪悪感。 化けた 皮膚みて ため息 ひとつ。 と、つく前に 次の カユイが やってくる。 爽快感と 罪悪感と。 ニコニコ しながら 下を向く。 ほら、また ヤツがきた。 カイ。 カイ。 カイ。 こ…

こんなに

こんなに 憎んで こんなに 汚れて こんなに 毒を吐いて こんなに 傷つけて こんなに なったのに…。 今朝 目覚めると オレンジいろの やさしさ、 心に広がった。 幸せ感じ、 3つの顔に 感謝した。 オレンジいろの やさしさ、 心の隙間に 降り立った。 消えな…

荷物

音を 探してる。 そこに 人を 見にゆきたくて。 そこに 風を 感じにゆきたくて。 音にしか 運べない 荷物が あるみたい。 どの 音だったか 探してる。

プハッ

やっと 水のないトコ 探し当て、 プハッと 顔を 出してみた。 幾年ぶりかに 息をして、 自分の 今を確かめる。 手は 目は 耳は 足は 体は 心は あるか。 少し 埃を 被った 私の今は… ハテ、 どう 動くのか。 揺れながら 傾きながら それでも、と 前へ 後ろへ…

自然現象

重たい なみだを 流したら、 それに 理由を つけなきゃ ダメなのか。 感情が 上下に 激しく 動いたら、 それにも 理由を つけなきゃ ダメなのか。 急な 涙を流しても 自然の現象よ。 そう、言い 流してたい。 重たい 重たい 涙の理由が 分からない。

改札口にて

ハイ、ハイと お金を渡す 乗客と、 いいです いいです いらないです、と 駅員さん。 困った 乗客考えて 小銭を 出して 詰めだした。 切符を入れる 場所に ゴソゴソ、と 小銭をたくさん 詰めている。 慌てて 止める 駅員さん。 イライラ ソワソワ 二人の 関係…

世界報道写真展

どこに 世界は あるのだろう。 遠くて 広くて 大きくて 抱えきれない 何かが 詰まってる。 いま ここから 見えず 聞こえず 触れられず そこに どう向き合えば いいのか 分からない。 だけど じっくり しっかり 見てみると そこに 人の姿が 透けていた。 ここ…

のぞく

週末は おなべ 片手に 沈んでた。 大きな おなべを 眺めつつ ペッタリ 地べたに 張り付いた。 視線で おなべの底が 開くほど じーっと ぼーっと 眺めてた。 今は 黒のジーンズ 引き連れて 穴が開くほど 覗いてる。 だけど 覗き過ぎて 疲れ果て 見るとこ こと…

シッ

シッ! ほら 黙ってよ。 前なら わたし こうしてた。 大きな声出し 騒ぐ母。 だけど 今日は 平気で 一緒に 並んだの。 よし よし、と やらかく 撫でる この心。 すると なぜか 空気に溶け込んだ。 非難も 批判も 聞こえずに 彼女のままで 私のままで いられ…

傷口

痛い 痛い たい。 あなたの 一撃 痛くって、 傷口 パックリ ひらいたの。 動くたび 揺れるたび 笑うたび 見るたび 聞くたび 話すたび ドンドン 傷口 深まって、 痛くて 痛くて 歪むのよ。 顔が 口が 頭が 鼻が 心が クチャクチャに。 しわくちゃ顔を 引き伸…

何もない

何もない。 差し上げるものも 何もない 役立つものも 何もない 喜ぶものも 何もない 楽しむものも 何もない そう 何もないんだってば。 どれだけのものを どれほどのものを 小さな懐から 出せばいい。 どこから どうして 出せばいい。 押したって 引いたって…

自分探し

こころのままに 生きたくて どこかに 自分を探してた。 どこかの 自分を探してた。 けれど どこにも 自分はいなかった。 当てない旅は 打ち切って 心に添って 生きていこう。 ポツポツ 寄り添う 黒点が いつしか 線になるといい。 期待あり 望みあり 夢もあ…

住処

蹴り飛ばし 踏み倒し ふんっ、と 知らん顔。 視線で 言葉で 動きで 傷つけ ふんっ、と 知らん顔。 トゲトゲ してて ギスギス してて ふんっ、と 知らん顔。 どうしてさ いつからさ こんな 自分に なったのは。 となりに 座った やさしい こころ。 あったかい…

もしもし

もしもし、と 尋ねる あなた、 何処にいる。 ただいま、か。 お久しぶり、か。 それとも さよなら、か。 読んでやるか 読んでやるもんか そのこころ。 耳はあちら 目はこちら。 だけど こころの行き場が 見つからず コロ、コロ、と 転げるそれに 問うてみる…

甘さ

ひろがる ひろがる 口いっぱいに ひろがる この甘さ。 はみ出た甘さは ここじゃなく、 カタチを変えて 他のどこかに 他のどこかへ とんでゆくと いいのにさ。