2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

希望

引き出しに あったかい やさしい ニコニコ 詰まってる。 溢れ出そうで 嬉しくて ギュッと 抱きしめ 夢を見る。 抱えた 大きさ 感じ取り 希望に 変えて 前を向く。

風景

眼前に 広がった 紫色した 風景を 伝えたい。 空は 白 雲は 青で 太陽は…。 広がる この風景を 伝えたい。

数字

数字を たべている。 毎食 毎食 こりもせず、 数字見ながら 下向くの。 うん、 これで好し。 ところが 本日 慌ててて、 数字のないもの 食べてたの。 手も 口も お腹も 体も 急ぎ足。 ほれ来たぞ ほれ食べろ どこも かしこも 早送り。 半分で 一旦停止の 笛…

ペコペコ

見えるの 分かるの 感じるの。 ほんとの声と 仮想の声とが 入り混じり、 どちらの声も 胸の奥に 響いてく。 キュイン キュイン キュインと 鳴り響く。 分かっているのに 動けずに、 先の鋭い ことばで 突き刺すの。 いずれその刃は 自分に返り、 傷つける。 …

包んでくれて

やさしい 眼差しが あったかい ひとの こころが 何層にも 何層にも わたしを 包んでくれている。 ことばの クッションが ひとつ、 ふたつ、 みっつ… 腰掛けやすく ちょうどいいように 置かれている。 座っていいからね。 もたれていいからね。 押すでも 引く…

覆われて 包みこまれ 遠くの 方で 見えなくて でも そこにある。 消えなくて、 存在していて じっと じっと 見つめてる。 むき出しの それとは 距離を置き、 またイツカ ヒョイっと 現れ 出るときに それと 向き合うか。 そこにある しかし 少し遠くに いま…

外食

昔、 カエルを 食べた。 鳥のささみのようだ、と いうから たべたけど、 カエルの 味がした。 今晩、 イカを 食べた。 イカだ、と いうから たべたけど、 固い白い ナニカだった。 えだまめを 食べた。 えだまめです、と いうから たべたけど、 緑色した ナ…

白を イメージする。 透明な色を イメージする。 何にも ないことを 考える。 考え、 悩み 空をみる。 顔は引きつり 口は への字に。 思考と思考の わずかな 隙間に フッと 風など 入らぬものか。

毎日 毎日 見ている はずなのに どこにも いない。 浮いた 声、 歪んだ 人影、 ときどき 見るけれど、 違う それ 違う これ 違う 何かが 動いてる。 どこにいる なにしてる。 歪んだ 影に 尋ねたい。 今は もう 逢えない あの日の あなたには。

おなかすいた

口から こぼれた 数年振りの ことば。 少し ぎこちない。 だけど、 こころの 声、 からだの 声、 震えながら ふたつの声が 空気に触れた。 パチンと 微かな 音を響かせ 風に運ばれ、 飛んでゆく。 だいじょうぶ。 きっと、また ふたつの声を 聞くだろう。 う…

線が 踊ってた。 線は リズム。 線は、 大らかで 伸びやかだ。 跳ねるよう、 舞うように 永遠の 命を 宿して 踊ってた。

明日

未来は ほね。 吹かれ 飛ばされ 舞い散るの。 大地へ 空へ 海中へ あっち こっちへ 行き交い するの。 今日の 未来は ほね。

失う

夢の中で 愛を 失くした。 どこの だれと 話しても、 愛はなく ただ、 孤独だった。 目覚めた朝、 古びた 愛が飛び込んで 思わず 避けて 通りすぎる。 その夜、 あるはずもない 愛が 左足先に 赤く染まっていた。 あった あった こんな 愛。

隠れる

もう いいかい まぁだだよ。 誰もいない 静かな 場所で うんっ、と 伸びしてた。 でも、 いま違う。 冷えてる 静かな 場所で ちいさく ちいさく なって 上目遣いで 世界を 見てる。 まぁだ まだ。

ゆれ

右に揺れ 左に揺れ、 歩きながら 下を見る。 もう 落っこちそ。 もう 進めずに まあるくなって 縮こまる。 見ない 振り 聞かない 振り 動かない 振りして 世界の前で 立ちすくむ。

空箱

求められ 促され 流れに のって 止れずに 我を 忘れて スッカラ カンの 箱になる。

黒白

おとなに なって、 黒が よおく 見えてきて、 ついに 目をつぶって 耳をふさいで 静まり返った ここに 居たくなる。 それでも 一歩 踏み出すワケは 一瞬の 白をみたいから。 いつまで みえるの この色は。 おそる おそる 隙間を 開けて 覗きます。

脱皮

クリン クリン した 米粒、 ヒョイッと 口に入れてやる。 すると どうだろか、 甘い 甘い 心が 伸びてゆく。 ジンワリ 広がる 心地よさ。 ゆっくり お腹に 入れてゆこう。

縮むから

世界が ちいさく 縮まった。 もう この世に 自分の居場所 なんて、なく 思う。 どこにも 私の場所は ない、気が するの。 いっそ ホシを ひとつ 作って みましょうか。 キラキラ 光る 一番のホシ。