テレビとわたしと

仲間に入れず
上の空だった
仲間に入れず
ドギマギしてた
仲間に入れず
そっぽを向いた
仲間に入れず
別の場探した
仲間に入れず
入るの辞めた
テレビも知らない
音楽も知らない
マンガも知らない
誰も知らない
あのこと
このこと…。
下を向いていると
いつの間にか
自分の世界だけが
肥大して
いつの間にか
自分の感情だけが
漏れ出し
いつの間にか
世界は自分だけに…。
テレビとわたし。
思い切って
箱から出てみることに。
すると
世界は意外に
広かった。
とてつもなく
広かった。
仲間に入れずに
仲間に入らずに
それはそれで
よかった。