のぞく

週末は
おなべ
片手に
沈んでた。
大きな
おなべを
眺めつつ
ペッタリ
地べたに
張り付いた。
視線で
おなべの底が
開くほど
じーっと
ぼーっと
眺めてた。
今は
黒のジーンズ
引き連れて
穴が開くほど
覗いてる。
だけど
覗き過ぎて
疲れ果て
見るとこ
ことばの海に
変えたのさ。
同じどこかを
見るのなら、
毎日違う
景色を見るように。
這いつくばって
引きずりながら
ことばの海で
生きかえそう。