シッ

シッ!
ほら
黙ってよ。
前なら
わたし
こうしてた。
大きな声出し
騒ぐ母。
だけど
今日は
平気で
一緒に
並んだの。
よし
よし、と
やらかく
撫でる
この心。
すると
なぜか
空気に溶け込んだ。
非難も
批判も
聞こえずに
彼女のままで
私のままで
いられたの。
すると
後ろから
似たよな声が
空を飛び
スキップしながら
駆けてゆく。
伸びやかで
軽やかで
トントン
サササッと
駆けてゆく。