下っ端

上じゃなくて
下にいること
真ん中でもなくて
端にいること
頭でなく
しっぽにいること
自分の居場所は
いつもこう
昔からそう
嫌々でなく
好んで
その場にいる。
目立たない
影に隠れ
ひっそりしている。
そんな
わたしに
向けた
母の眼差しは
ヒリヒリした。
今、思う
下でいい
端でいい
そこから
見える景色が
好きだから。
大きく見えて
輝いて見えて
なんでも素敵に
見える。
下を目指して
端を目指して。
そんな人っこ、一人
許してくれないだろか