こころの中心に
ズボッと
なにやら音がした
音と共に
茶褐色の芯が
潜り込む
心地よい
突き刺さったわけでなく
傷みがあるわけでなく
違和感があるわけでなく
ただ
心地よい
ただ
いつまで
心地よいものか
消えないように
見失わないように
毎日、そっと
潜り込んだ
芯を確かめないと
得た喜びは
持続しないのか
次にくるのが
失う不安にならないように
しっかり
しっかり
鍵をかけるでなく
押し込むのでなく
さて
どうする
さて