2012-09-12 おてて 家族 クル クル クル ちいさな おててが 大空を 舞った さて 何を 掴むのか クウル クウル クウル おおきな おててが 白い壁を 舞った 何を 掴んだのか おしゃべりな ちいさな おてて おしゃべりな おおきな おてて
2012-08-31 すくう 社会 すくいあげる こわれないように くずれないように そのままの 形で ふんわりと ゆっくりと やさしく すくいあげる。 そのものが そのままで そこに あったように やさしく やさしく すくう
2012-07-12 ごちそうさま 自然 太陽が 食われて ゆくのを みていた。 最後に 頭を出して もう一度 見せた 顔は 少し ひん曲がってた。 やつは 口の傍に つけた 太陽を 拭って ニンマリ 言った。 どうも、 おつかれさん。 と。
2012-06-25 横顔 友人 影を 生産するひとが いて グレーがかった モヤッと したものが 顔斜め半分 覆ってて 気になって じっと じっと 横顔を 見つめる シンっと 静かになると いつも 斜め半分 気になって じっと じっと その横顔を 見つめてしまう
2012-04-14 ひらひら うすい ピンク色の ひらひらが 光とともに 舞い降りて 一瞬 一瞬を そっと 終えていく。 ことしの 桜には 一房、一房に たくさんの 魂が 宿ってて みんなに 愛でられるのを それは それは うれしそうに していました。