ごちそうさま

太陽が
食われて
ゆくのを
みていた。
最後に
頭を出して
もう一度
見せた
顔は
少し
ひん曲がってた。
やつは
口の傍に
つけた
太陽を
拭って
ニンマリ
言った。
どうも、
おつかれさん。
と。

横顔

影を
生産するひとが
いて
グレーがかった
モヤッと
したものが
顔斜め半分
覆ってて
気になって
じっと
じっと
横顔を
見つめる
シンっと
静かになると
いつも
斜め半分
気になって
じっと
じっと
その横顔を
見つめてしまう

ひらひら

うすい
ピンク色の
ひらひらが
光とともに
舞い降りて
一瞬
一瞬を
そっと
終えていく。
ことしの
桜には
一房、一房に
たくさんの
魂が
宿ってて
みんなに
愛でられるのを
それは
それは
うれしそうに
していました。