2012-03-15 踏ん張る 自分 フン張って フン張って この ちいさなモノも 踏まないように ふん張って ふん張って この やわらかなモノも 踏まないように 踏ん張って 踏ん張って あっち こっち 見ながら 気をつけながら フンバッテ フンバッテ
2011-12-31 いちねん 自分 春 桜の亡骸が 美しく 地面に触れていた 夏 セミと鳥と 二つの 合意を耳にした 秋 死者は それは楽しそうに 棺を運んでいた 冬 この世の 境目が 猫の瞳の その奥に あることを 見てしまう
2011-12-07 痛み 友人 トックン トックン ドックン ドックン からだに こころに 沁み渡る 色褪せた 嘆きに 傷の痕 7年目の冬 やっと 到着しました あなたの心。 ドックン ドックン ドックン ドックン 今では 遅い、 遅すぎた ごめんなさい。
2011-11-29 音 自然 車の音 よりも 自転車の音 よりも 人人の声 よりも 足音 よりも 何の音 よりも 空に広がる 雲と雲の その隙間から 奏でる かすかな音が 頭いっぱいに 広がって いました。
2011-11-09 おかね 自分 おかね おかね おかね お財布 忘れて 見えたのは、 出しゃばりで ちょいと きちゃない カタマリ。 ヒョロリと のびた毛 ハズカシ ハズカシ えいっと 引っこ抜く。 見上げた空は 天高く、 スイスイ 進む 自転車に きれい さっぱり 笑顔が ひとつ。
2011-10-31 ノ 自然 お寝坊しちゃった お月さん。 少し 暗い お空に 不安を感じた やさしい どこかの だれかさん、 墨を すって うっすら 「ノ」と かきました。 遅れて やってきた お月さん キンキラ お洋服に 身を包み 「ノ」の字を ソッと 胸にしまい 今日も 一日 はじめます。