花瓶

「あたし、
今日から
新しい人生
始まったんよ」
梅と
バラと
カーネーション
入った
花瓶を指差し
笑う母。
どうやら
名を変えたらしい。
それは
それは
やったね。
「○○は
自分の思ったように
したらええからね」
笑う母。
つられて
笑う私。
視線は
花瓶に入った、
おひなさまの
梅と
おめでとうの
バラと
カーネーション
思わず
花のこころに
耳、傾けてしまう